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NO VOICE LOVE

第3章 NOT STOP?


旭はその部屋の奥にある
重そうな扉の前まで未夢を誘導する。

旭が防音加工のされた重い扉を開くと、
綺麗に磨かれたピアノが
真ん中に置かれてあるのが見える。

旭に促されて部屋に入ると、
そこにはそのピアノの他に
何も置いていないのが分かった。

「俺いっつもここで作るんだ」

そう言いながら、旭はそのピアノに近寄る。

旭の指先が白い鍵盤に触れ、
ピアノの透き通った音が部屋に響く。

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