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恋について

第4章 悠


気づいたらもう、何週間も学校へ行ってない。
行きたくないや。
もう、人なんて信じれないから。

___それから、あたしの生活は変わっていった。
夜、家を抜け出しては歩く。
特になにをするわけでもなく、ただ歩く。

夜って不思議なことに、昼間と違って静かで…
昼の世界と夜の世界が別々なんぢゃないのかって
異世界にひとりだけいるんぢゃないかって
思わせるんだ。

心が軽くなる。

だから、生活の基本は夜に変わっていった。

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