テキストサイズ

姉とのこと

第3章 小学生の時に僕は・・・

正一は夢精を経験してから
オナニーということを知った。

父親が初めて夢精した時に
一緒にお風呂に入り中で
色々と教えてくれたのだ。
内容はこのようなものだった。

チンチンを弄ると
気持ちがよくなる。
そのまま続けると
チンチンが大きくなって
気持ちいいのが最高になると
射精してチンチンから精子が出る。
オナニーは気持ちいいから
ついついやりたくなるけど
人前でする物じゃなくて
一人でこっそりするもの。
人に話したりする事でもない。
でも,これは将来に結婚して
子供を作る時に必要な事で
悪いことじゃない。

と切々と話してくれたが
最後にはめんどくさくなったのか,

「オナニーは気持ちいいし
 悪いことじゃない。
 どうせ止めてもやるだろうから,
 パパは止めない。
 そのかわり人前ではやるな。
 見つけたら怒る。
 なにかあったら相談しろ」

と言葉を締めくくってしまった。

正一は,オナニーの快感を
知らないまま夢精したので,
話もよく分かっていなかった。
ただ,姉にチンチンを
触ってもらっている時は
気持ちいいので,
あのことかと〜思っていた。 

そこに父親に

「オナニーはしてるのか?」

と聴かれたのでつい・・・

「したことない。
 でも,おね・・・」

とうっかり姉にされている事を
言いそうになって言葉を飲んだ。

〈そうだ。二人の秘密だった〉

父親は言葉を飲んだ事で
「ん?」と思ったようだが
言いたくないこともあるか。と
話を流し,オナニーの代表的な
方法を正一に教えた。
そのまま始めようとした正一を
制止して

「人前でやるなと言ったろ?
 それに初めてなら,
 落ち着いてる時にやれ」

と話を終えてお風呂からでた。

正一は少し大人のなったと
父親に言われた事が嬉しかった。
そして、性へのワクワクと不安が
入り交じった感覚に包まれていた。


そこでふとクラスの友達の事を
思い出した。
クラスのお調子者の友達が

「オナニーしたか〜?」

と笑いながらしょっちゅう
みんなに聞いていた。
何のことかわからなかったが
知らないと思われなくないので

「したよ〜。あたりまえじゃん」

と知ったかぶりをしていた。
あれはいけないことなのかと思い,
実は恥ずかしいことをみんなの前で
話していたのだと,今更ながら
顔が赤くなるのがわかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ