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やっぱり君が好き

第1章  新しい生活

ー奏sideー




外をブラブラしてると




うろちょろしてる女がいた。




なにやってんだ? しばらく見ていると




その子は1人でパニクっていた。
面白いやつだなぁ…




俺はおもわずその子に話しかけた。




「ねぇ、君 迷子?」




その子は
俺をずっと見つめてきた。
ってか、ガン見?(笑)



もう一回話しかけると 堂々とシカトされた。




聞こえてないのか?いや、そんなわけない。
がっつり目合ったし。




「え、なに?シカト」



そう言って顔を近づけると、




その子はすこしびっくりして




「あ、はい。なんでしょう…か?」






あれ…?この声。この顔。よく見たら



!!!!!



紛れもなく俺の初恋相手 みおだった。





いや、でもな。まさか本人なわけないと思って話を続けた。




「だから、君 迷子なんでしょ?」




その瞬間、その子はなにかを思い出すかのように





「ごめんなさい!私急いでるので!! あっ  体育館どこですか?」



「え、あぁ あっちだけど」



「ありがとうございます!!!」



ペコっとお辞儀をして立ち去ろうとしたその子に




「待って! 君の名前は?」




「みおです! 高木みお! じゃあ、また今度!」




俺はびっくりした。
それは初恋の相手だったから
何年ぶりだろう?


「やっぱり みおか。全然変わってない。もう俺の事は覚えてないんだな…」



あの様子だと、みおは俺に全く気づいていない。

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