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やっぱり君が好き

第1章  新しい生活

すると突然


「ねぇ、君 迷子?」


誰っ?! と思って振り返ると



そこには
少し茶色っぽい髪に整った顔の長身な男の人が立っていた。



うわぁ、すごく綺麗な顔だなぁ。
私は思わず見つめてしまった。



「ちょっと、君 聞いてんの?」



こんなかっこいい人が私に話しかけるわけないと思い、知らないふりをした。



だけどその人は


「え、なに?シカト?」

と私にぐんと顔を近づけてきて、思いっきり目が合った。



あ、やっぱり私に話しかけてたんだ。



「あ、はい。なんでしょう…か?」


私は緊張で声が裏返ってしまった。



「だから、君 迷子なんでしょ?」


……………!!!

あ!そうだ!私迷子じゃん!ここで話してる場合じゃなかった!


「ごめんなさい!私急いでるので!! あっ  体育館どこですか?」



「え、あぁ あっちだけど」



「ありがとうございます!!!」


私はペコっとお辞儀をしてその場を去ろうとした。


「待って! 君の名前は?」



「みおです! 高木みお! じゃあ、また今度!」


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「やっぱり みおか。全然変わってない。もう俺の事は覚えてないんだな…」



その時の私はまだ気づいてなかった。


初恋だった相手 奏(そう)と再会するとは…

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