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夏、空。

第2章 何色


今日もいつものように過ごす。
自分の席に座り、本を出す。
この本はお気に入り。
オカルト系な話だけど面白い。

いつからか私のことを話題にする人は数少なくなっていた。

ちょっと安心したかも。
さすがに毎日噂されてちゃ、気分が悪い。

「チャイムなったぞー、座れー」

担任の先生に言われ、ざわついていたみんなはしぶしぶ席につく。


「はい、今日は転校生がいます、入って~」


いつものように淡々とした口調で話す先生。

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