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夏、空。

第2章 何色



だいぶ落ち着き、教室に戻る。
みんなの視線が気になってしょうがない。
下を向いて俯いていると、3人の女子が私のところへ来た。

何を言われるのか、少し怖い。

「中島さんさ、喋れないの?」

「いーっつも下向いてるし」

「このクラスが嫌なわけ?」

違う。
嫌なんかじゃない。
私を喋りにくい空気にしているのは、みんなの方。

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