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夏、空。

第2章 何色



せっかく開いた道を遮られたような気がした。

私、何やってんだろ。
クラスにも馴染めない私が、何自惚れてんの?


急に恥ずかしくなってトイレに駆け込んだ。

まだ何も。
何もされたわけじゃないのに、彼の顔が頭に浮かぶ。

ただ話しかけられただけ。
誰にでもすることじゃん。

なんで嬉しがってたんだろう。

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