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夏、空。

第3章 桃色



私が、菅原くんを名前で呼んでいいの?

「ゆ…優翔…くん」

さすがに呼び捨てはできなかった。
恥ずかしくて。
顔がみるみる赤くなっていくのがわかる。

また優翔くんは、白い歯を見せて笑う。

「よくできました!愛華!」

はっとする。
名前…、
私の名前を優翔くんの口から聞けた。


嬉しいのに照れてしまって、笑うことすらできない。

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