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夏、空。

第5章 黄色



優翔くんは元気のない私を見て、元気付けようと頑張っている。

なにか答えなきゃと思うのに、口が開かない。


「…お前さ、朝目赤かったよな」

鼓動が早くなる。

「また友香たちか?」

「…ゆか?」

ふいに聞き返す。
それと同時に胸がちくちくする。

名前で呼ばれてるのは、私だけじゃないんだ。

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