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幼馴染みで友達な彼女?

第1章 松沢さんという友達

「コミケとかいくの?」

コミケの事を知っている事が
意外だったが,有名なイベントでは
あるし知ってても不思議ではない。
夏に行ったコミケでの事を話した。

「この前いって死にそうになった」

「なんでよ?(笑)」

「いや。人混みと暑さで。
 炎天下に延々と入場するまで
 待つんだぜ。
 よくアレで死人がでないよ」

会場での事や,先輩達の手伝いで
あちこちのサークルを回って
同人誌を買い回った事や
有名なサークルは行列ができて
並ぶだけでも大変な事とか
話して笑いをとってみた。

「同人誌とか持ってるの?」

「持ってるよ?」

「あれって,すごいの?」

「すごい?上手い人はいるよ?」

少し質問の意味が判らなかった。

「ん〜・・・」

と言うと小声で

「エッチなの?」

の聞いてきた。
やっと質問の意味がわかった。
どうやら同人誌というのは
全部エッチ系なのだと
思っているようだ。

「あ・・あ〜。
 すごいのはあるね〜。
 でもまじめなのもあるよ。
 少ないけどね」

「ふ〜ん。そうなんだ。
 で,エッチなのは持ってるの?」

うわ!直球来たー!

「うっ。
 ・・・持ってるけど・・・」

「どんなの?どんなの?
 今度見せてよ 」

「女の子のみるものじゃないよ?」

「大丈夫、大丈夫」

いや。全然大丈夫じゃない。
僕の持ってるのは
アニメのキャラ物で
かなりヤバイ内容の物が多い。
迂闊に見せると何を言われるか
わかったもんじゃない、

「BL物とかない?」

おまえ腐女子か!

「なんで俺がBLなんだよ」

「まあ、私も興味ないけと」

ないのかよ!

頭の中でツッコミまくっていると
乗り換えの駅に着いた。

「じゃ!またな」

「ん!今度、風見くんのマンガ
 観せてね」

「あいよ〜」

コレクションは
見せずに済みそうだ。

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