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Red Phoenix

第1章 少年時代

「ずぶっ!」

そのまま俺の頸動脈が切れる・・・はずだった。
でも、いつまで待っても衝撃が無い。

「嗣刀、大丈夫か!?」

目を開けると倒れているはずの俺が立っていて、立っているはずの樹が床にゴロンっと倒れていた。目の前には父親が立ちはだかっている。

「父さん。・・・!!!!っ・・・・樹!?」

「樹君は大丈夫だよ。」


そう言った父さんの言葉は限りなく嘘だった。
サッカーの夢を覚えてる黒い目の樹はもう帰って来なかったのだから。
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