テキストサイズ

ファーストキス

第1章 ファーストキス

一日が過ぎる度に、生きるのが辛くなる。
一日が過ぎる度に、死が近づくことに喜びを覚える。


そんな毎日。


退屈な日々。


苦痛とも言える生きる道。


近づく人は、僕の少ないお金を「お金は使わないと景気がまわらない」とか意味不明のことを言って近づく人。

だから、距離をとった。

近づく人は、みじめな僕を見下し、自己満足を得る人……

だから、距離をとった。

近づく人は、見世物のようにし、僕をののしる事で自分の存在意義を保とうとする人。

だから、距離をとった。


そうやって人を切っていくうちに独りぼっちになった。


別に一人が、寂しい訳じゃない。
一人の方が、気が楽になれた。

一人ぼっち。

これが、一番怖い事だと思った。

でも、いざなってみるとそうでもない。

誰かが言った。

好きの反対は、無関心。

大人になるにつれ、僕のレックに関して、無関心な人が増えてきた。
たまに、子供に意思をぶつけられるけど……
それは、仕方がない、だって僕は、化け物だから……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ