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ファーストキス

第1章 ファーストキス

「ごめんね……」


君は、僕に謝った。


「うんん」


僕の心の中は、空っぽになった。
色んな憎しみや色んな感情が空っぽになった。

僕を受け入れてくれる人が、現れたのかもしれない。

僕は、勇気を出して君を抱きしめた。

君は、僕の胸の中でいっぱい泣いた。


僕は、人になってもいいのかな?
僕は、人になれるのかな?


僕は、勇気を出して告白を……

と思ったけど出来なかった。

それは、僕に勇気がなかったから……


君が、自殺したと聞いたのは、それからすぐにことだった。


遺書には、彼氏にふられたことが理由と書かれていた。
そして、僕宛に届いた一枚の手紙。

そこには、「ごめん」とだけ書かれていた。


もしも、僕があの時勇気を出していれば、君は死ななかったのかな?
もしも、僕があの時……


僕の中で、色んなモノがぐるぐると回る。

僕は、ただ後悔した。


好きと言えなかったことを……


-おわり-
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