俺様彼氏は甘えん坊
第3章 俺様な後輩くん
×絢Side×
「い、いてぇよ!」
私の手首を掴み、上に持ち上げたこの人は…。
ん…?
なんだったっけ?
なが…たにやま…
じゃなくて……
あ!
はせやま君だ!
てか、それよりなんでこんな状況になってんの?
私は壁に追い込まれ、顔の横には彼の手があった。
「ねぇ…先輩?先輩の名前なんて言うの?」
「あ、私は吉澤絢…です」
「へぇー絢って言うんだ…」
彼はふっと笑った。
いやいや…
呼び捨てですか…。
そう言えば私も彼の名前…。
カードに書いてあったけど、私の読み方間違ってるかもしれないし…。