
甘く溶かして。
第3章 ホワイトクリスマスーココロの崩壊ー
「なっ何しに来た…の」
「ん?親居ないし、
久しぶりにこっち来たから友達もいないし
行くあてないから」
その、さわやかな笑顔が眩しい。
「~~~だからって!
なんで家来んのよ!」
「だって近いし?」
「はぁ?あんたの家って―――」
「そこ」
あたしが言い終わる前に吉野は外へ行き
新しく建てられた一軒家を指差した。
なんか・・・
あんたの家がすっごく大きく見えるのは
気のせいだよね。
「あ、何しに来たのか理由あったよ」
そう告げるとそのままの笑顔で
「お隣さんに挨拶を!」
