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甘く溶かして。

第3章 ホワイトクリスマスーココロの崩壊ー

「ぇ・・・」

「若菜のおばちゃん居る?」

吉野は、ポカンとする私に構わず
ずかずかとリビングに入って行く。

―――って!

「ちょっちょちょっ、待った!」

私が吉野の腕を引っ張って
リビングへの侵入を拒否する。
「なんだよー」

ぶぅーと膨れる吉野。
くぅ、可愛い…!

「なんだよー、じゃないよっ!
今お母さんもお父さんも居ないの!」

「えっマジ?」

「何で嬉しそうな顔してんの!」

頬を薄く染めながら声を荒げると

―――チャララッチャラ~♪

不意にリズミカルな音楽が鳴り響いた。

携帯の着信音だった。

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