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甘く溶かして。

第3章 ホワイトクリスマスーココロの崩壊ー


「―――ぅま」

・・・え。

あたしがきょとんとすると
吉野はもう一度

「うめぇな、これ」

と言った。
そう言ってくれた。

「本当!?」

「ぉぅ」

吉野はがちゃがちゃと音をたて
勢いよくオムライスを口の中に入れ込む。
その所為で声は小さいが
力強く頷いてくれた。

嬉しい、正直にそう思った。

でもそれは、乙梨先輩も
そう言ってくれると思ったから。


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