
甘く溶かして。
第3章 ホワイトクリスマスーココロの崩壊ー
少ししたところで先輩の携帯が鳴った。
先輩は液晶画面を見て少し目を見開いた。
メールの文章を見て驚いた
というのが妥当かな。
「ごめん、ちょっと」
「え・・・ぁっはい」
彼女を放置する先輩もどうかと思う。
ちょっとだけ気になって
先輩のあとをつけてみることにした。
先輩は、噴水広場の手前の小道に入った。
そんなとこに何があるんだろう…。
ギリギリまで近づき、
小道の角から中を少しだけ覗く。
男の人が4人、
先輩を合わせて5人だった。
は・・・っと、
変な人に思われる危険性を無くすため
顔を逸らして耳を澄ませる。
「ーーー潤平、噂の彼女さんとはもう
犯ったのかよ」
―――あたしの話!
