甘く溶かして。
第4章 ホワイトクリスマスーココロの余熱ー
―――ぐいっ
と。
それは何の前触れもなく、起こった。
「・・・っ!?」
昨日と同じ場所で。
昨日と同じ格好で。
でも昨日とは違うメンツで。
「ちょっ吉野ぉ…!」
あたしは昨日のあの場所で
吉野に追い詰められていた。
昨日のアレが脳裏をよぎる。
すると吉野は同じように
顔を近づけてきた。
昨日は先輩のこともあって
罪悪感でいっぱいだった・・・。
でも、先輩とは別れた。
ならいいんじゃ…
「っ嫌!」
あたしは顔を背けた。
理由は分からない。
本能のままに動いた。
それでも近づいてきた吉野の顔が
あたしに触れて・・・
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