
RAIN
第4章 再会《翔side》
雨は今もしつこく降り続いている。
鬱陶しい前髪を何度も掻き分け、足はまっすぐに家路へと向かっていた。
赤茶色した屋根を見て、ほっと息を吐く。我が家だ。
だが誰もいないはずの家に明かりが灯っているのを見て、俺は門を開けながら訝しげに明かりへと見遣る。
「どういうことだ?」
ふとこぼしてしまう疑問。
姉貴は今日、バイトのはずだ。お袋もまだ仕事が終わってない時間帯。五時前のこの時間は俺しか帰れない。
俺は玄関をなるべく音をたてずに入る。
入ってすぐに目に入ったのは一組の薄いピンクのラインが入った白いスニーカー。その持ち主は姉貴のだ。
「……姉貴かよ」
用心して損した。
「バイトねえのか?」
別に姉貴がいようがいまいがどうでもいいが、なんかムカつく。
しかし今はずぶ濡れで肌にべとつく不快感をどうにかしたい。
俺は靴を脱ぎ、ずぶ濡れの靴下のまま、脱衣所に足早で向かった。
脱衣所に到着してすぐに乱暴に靴下と制服を脱ぎ捨て、風呂にダッシュする。
シャワーのノズルを回し、しばらくすると熱い湯とともに風呂場が湯気に包まれる。シャワーを浴びれば心身ともに落ち着いてくる。やっと不快感が去って行く。
「な、なによ、これは!?」
やっとリラックス出来たと思った瞬間に飛び込んでくる甲高い奇声。
「翔、いるんでしょ?」
ガラス張りしたドア前に映るシルエット。
……聞かなくても普通にわかるだろ。
鬱陶しい前髪を何度も掻き分け、足はまっすぐに家路へと向かっていた。
赤茶色した屋根を見て、ほっと息を吐く。我が家だ。
だが誰もいないはずの家に明かりが灯っているのを見て、俺は門を開けながら訝しげに明かりへと見遣る。
「どういうことだ?」
ふとこぼしてしまう疑問。
姉貴は今日、バイトのはずだ。お袋もまだ仕事が終わってない時間帯。五時前のこの時間は俺しか帰れない。
俺は玄関をなるべく音をたてずに入る。
入ってすぐに目に入ったのは一組の薄いピンクのラインが入った白いスニーカー。その持ち主は姉貴のだ。
「……姉貴かよ」
用心して損した。
「バイトねえのか?」
別に姉貴がいようがいまいがどうでもいいが、なんかムカつく。
しかし今はずぶ濡れで肌にべとつく不快感をどうにかしたい。
俺は靴を脱ぎ、ずぶ濡れの靴下のまま、脱衣所に足早で向かった。
脱衣所に到着してすぐに乱暴に靴下と制服を脱ぎ捨て、風呂にダッシュする。
シャワーのノズルを回し、しばらくすると熱い湯とともに風呂場が湯気に包まれる。シャワーを浴びれば心身ともに落ち着いてくる。やっと不快感が去って行く。
「な、なによ、これは!?」
やっとリラックス出来たと思った瞬間に飛び込んでくる甲高い奇声。
「翔、いるんでしょ?」
ガラス張りしたドア前に映るシルエット。
……聞かなくても普通にわかるだろ。
