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青春メモリー

第7章 みんなの気持ち

      ~真衣~


「・・・で、何があったんだ?」






安藤に聞かれたあたしは全てを話し





た。





安藤は黙って聞いていた。






あたしが話し終わると、安藤が口を開






いた。






「お前、馬鹿なこと考えてねぇだろぉ





な。」







「・・・・・・へ?」






突然の安藤の言葉にあたしは間の抜け





た声をだす。






安藤が何を言っているのか、よく分か






らなかった。






「だから、自分がいじめの対象になっ





て一ノ瀬を助けようとか、思ってねぇ





だろぉなってことだ。」






「う・・・・・・。」





図星を言われてあたしは思わず黙る。





安藤はあたしをじっと見つめた。






その目は真剣だった。

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