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青春メモリー

第7章 みんなの気持ち

あたしは・・・人を傷つけてばっかりだ。





嵯由理も、安藤も、一ノ瀬君も、





あたしが傷つけたんだ。





──ごめんなさい──





ごめんなさいごめんなさいごめんなさ





いごめんなさいごめんなさい・・・・・・






あたしは誰もいない屋上で1人、声を






殺して泣いた。





「・・・・・・何で泣いてんだよ。」






後ろから安藤の声がした。  





「・・・安藤・・・・・・なさい・・・・・・」






「は?」







「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめ






んなさい、ごめんなさい!!」






あたしは安藤に抱きついた。







「本当は・・・安藤が嫌いじゃない!!






話しもしたい!!







またみんなで話したい!!






・・・でも・・・・・・あたしがいると、皆が傷






つくから。みんながいじめられちゃう






から・・・・・・だから、もう・・・関わっちゃ






いけないって思って・・・」






あたしは自分の気持ちを叫んだ。





もう抑えられなかった。






「・・・加藤・・・・・・。」







「あたし、あたし、もっとみんなと一





緒にいたい・・・・・・ずっとずっと一緒に






いたいよっ!!!」






「・・・・・・俺もだ加藤、俺も一緒にいた






い。きっと一ノ瀬も同じだ。」






安藤はあたしを強く抱きしめた。






「・・・加藤・・・・・・」






「何?」







「・・・好きだ・・・・・・。」







「・・・うん。あたしも・・・。好き。」

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