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青春メモリー

第7章 みんなの気持ち

あたしたちはしばらく抱き合ってい





た。






「勝手に離れていくなよ





いじめとかより、そっちの方が傷つ





く。俺の気持ち・・・ちゃんと考え





て・・・。」






「・・・・・・ごめん。」






「・・・いじめとかってさ、相手の気持ち






理解しないと止められないしさ。」






「うん。」





──チャラリラ~──






あたしの携帯がなった。






「はい。もしもし。」





──加藤真衣。一ノ瀬は預かった──





「は?何言って・・・・・・」






──助けたければ○○市の××工場まで






1人で来い──






「・・・・・・分かった。」






「どうした?」






あたしが電話を切ると安藤が尋ねてき





た。





「ん、お母さんから電話。」







お母さんから電話がかかってきたこと






なんか一度も無いけど・・・。







「じゃ、あたし用事が出来たから。」







「おう。じゃあな!」






あたしは安藤と別れ、まだ明るい空を






見上げた。





現在時刻は午後4時過ぎ、○○市はここ







からやく1時間かかるから、向こうに






着くのは午後5時くらいか。






時間指定はされていないが・・・・・・







「早く言った方が良いよね。」






あたしは走り出した。

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