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最初で最後の恋…

第6章 6

しばらくして、琉生の母さんが来た。

「眠れなかったのね?」

「あっ…はい…」

「ごめんなさいね、心配かけて」

「いえ…」

琉生の母さんの表情
は暗かった。

「琉生は…病気なんですか?」

単刀直入に聞いてしまった。後悔した。

「琉生からは何も聞いてないの?」

「はい…」

「なら、言えないわ。琉生が言いたくなかったから今まで言ってないはずだから、琉生が話す気になったときに聞いて」

琉生の兄と同じことを言われた。

「ありがとう、琉生を好きになってくれて…でも、琉生とはもうひとつにならないで」

そう言って、琉生の母さんは部屋をあとにしていった。

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