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最初で最後の恋…

第6章 6

琉生side

「うっ…うん…」

目が覚めた。体調は…あまり良くない。

「だるい…」


胸苦しいだけじゃなく、下腹部も重いというか、痛かった。

「学校、休まなきゃな…」

そう考えていると、誰かこっちへ来る気配がした。とっさに寝たふりをした。


…ガチャ


誰か入って来た。お母さんかな…

しかし、予想とは違った。

その人は私の横へ来た。

「琉生…」

明希だった。

明希は私の頭を撫でた。

「んっ…」

私は寝返りをうった。

「大丈夫なのか…?」

明希は私の手を握った。顔が赤くなってる気がした。

すると、手に水滴が落ちてきた。

…泣いてる?

「明希?」

弱々しい声になってしまった。

「ごめん、起こしちゃったな」

そう言って、涙を拭っていた。

私は起き上がって、明希の涙を拭った。

「琉生…」

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