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最初で最後の恋…

第6章 6

「大丈夫だから、死ぬ訳じゃあないんだから…そんな顔しないで」

「だけど…………。俺のせいで発作起こさせてしまったし…」

「気にしないで、明希のせいなんかじゃない」

明希は暗い顔だった。

私は迷っていた。言うかどうか。言うべきなんだろう。でも、言う勇気がなかった。聞かれたら、答えやすいけど、明希は何も聞いてこない。

「俺、学校行くわ。家寄んなきゃいけねーし」

「私も行く!」

明希は驚いた顔をしている。

「お前、まだ…」

「大丈夫!ただ…明希が激しいから、下腹部痛いだけ(笑)」
私は、布団から出て、着替えてリビングに行った。

「琉生、体調は?」

「平気!快調!」

「なら、いいけど…学校は…」

「行くから」




ご飯を食べ、家を出た。

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