最初で最後の恋…
第2章 2
明希side
「琉生!?大丈夫か?おいっ!」
俺はテンパった。
「保健室連れて行く」
北斗たちにそう言って、琉生をお姫様抱っこで連れて行った。
「軽い…」
琉生ってこんな軽かったのか?
確かに華奢な体だけど、軽すぎじゃねぇか?
やべー、そんなこと思ってたら下が…
「不謹慎だ…」
そう思って鎮めた。
保健室に入ると誰もいなかった。
とりあえず、琉生をベッドに寝かす。
大丈夫なのか?
頭が混乱しているせいか変なことまで考えてしまう。
「スカート短い…」
短すぎだろう…襲われたいのか……
ヤバいヤバいヤバい…起っちまう。
ガラガラ…
「どうかしたの?」
養護の先生が入ってきた。
助かった。
「あの、琉生が…相川が倒れて、意識なくて…」
「どれどれ………多分貧血ね!血圧計ろうか。」
……
「うん、やっぱり貧血。でも、異常に血圧低いなぁ…」
心配そうに先生が話す。
だから、俺もかなり心配になった。
「大丈夫よ!死ぬわけじゃないから!休ませておくから、君は授業戻りなさい。」
「……はい」
渋々俺は保健室を出た。