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好き好き好き好き…

第4章 不思議なこと

この階段はどこまで続いてるのだろうか。


終わりがないんじゃないかと思うほど長い。


真っ暗闇の中1人で階段を降りていると

不意に誰かが僕を呼び止めた。


"そっちはだめ…行っちゃだめ…まだはやいよ……"


聞いたことがある声が必死に僕を呼び止める。


『こっち…』


"だめ…まだはやいよ……"


2人の声が僕を別々の方向へ導こうとする。


僕はだんだん分からなくなった。


「どっち?」


"だから…こっちだよ…帰ろう……皆の所へ………"


「帰る?…帰る場所があるの?」


"ある…!!"


ー帰る場所があるー

それを聞いたとたんこの場所が怖くなった。


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