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好き好き好き好き…

第5章 ピアノが好きな2人


少女はピアノを乱暴に弾き始めた。


怒っているのだろう。


荒々しく鍵盤を弾く指からは

赤く光る液体が滲んでいた。


ピアノはただただ少女を受け入れていた。


過去に自分がそうだったように。


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