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好き好き好き好き…

第5章 ピアノが好きな2人


それから何十年と経った。

相変わらずこの街には誰もいない。

残ったのはこの部屋の黒と白の空間だけ。


最初はこの空間だけあればよかった。


けれど少年は1人でいることが辛くなってきた。



そしてピアノでこの空間に雨を降らせ続けた。


悲しみの雨を。

孤独の雨を。



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