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lonely doll

第3章 My place

「ん…」

車の中でいつの間にか寝てしまったようで、目を覚ますと裸で知らない部屋にいた

白い部屋
けれど今までのような無機質な部屋ではない
天蓋付きのベッド
たくさんのフリル
高価に見える家具
まるでお姫様の部屋

「あの人は、どこ…?」

ガチャ

ドアが開くと先程の男が入ってきた

とっさにシーツで体を隠した

『よく眠れたかい?』

「・・・ここはどこ?」

『君の部屋だよ』

「え?」

そう言われても、全く実感が湧かない

『君の部屋だ。気に入らないかい?あんな病室よりいいだろう?』

「けど、あなた誰なの?」

答えてもらえなかった質問をもう一度ぶつける

男は何も言わずに微笑んで近づいてきた

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