
砂糖漬けな関係。
第2章 悪魔のような天使
*
咲枝ごめんなさい。嘘ついてごめんなさい・・・
「榊さん・・こっちむいて?」
「うん。」
戸惑いながらも、彼を見つめる。
私を見つめるその瞳は、熱を帯びた欲情の目をしていた。
(だめだよ。また流されてるよ。)
頭の中のもう一人の私が、警告を出している。
いつだってそう。私はいつももう一人の私に監視されている。けどいつも私は流される。
秋斗は首筋に唇を這わせながら、詩保の洋服を少しずつ脱がしていく。
(だめだって!だめだよ!)
そんな警告は無意味だった。
なぜなら、いつもの様に流されているのではなく、私自身が彼と同じように欲情していたから・・。
