
砂糖漬けな関係。
第3章 崩壊へのリズム
次の日。咲枝はバイトを休んだ。
(電話もメールも無視・・・何考えてんの・・)
咲枝の昨日の行動は意味不明だった。どうしてそんなに、秋斗のことを、毛嫌いするのか・・・
そんなことを話していたら、秋斗が声をかけてきた。
「詩保!どうした?」
「あ、いや・・考え事。」
秋斗は2,3秒私の目を見て「ふーん。」と言って目をそらした。
ここは秋斗の部屋。バイト帰りにお邪魔していた。
(咲枝も秋斗も私にとって意味不明。)
「あれから橋本さんとどうなの?」
彼は私にオレンジジュースの入ったコップを差し出しながら言った。
「ありがと。・・・咲枝?何で?」
「今日バイト来てなかったでしょ?それに・・」
彼は言葉の後半を濁した。
「えっ何?」
「俺のこと言ったろ?」
彼は私の顔を覗き込む。
「うん・・咲枝だけには話した。」
それから咲枝がおかしくなった。でもそれは秋斗は知らないはずなのに・・・
「やっぱりか。もうアイツと関わるのやめた方がいいよ。」
「え・・・?」
私は彼の言っていることが、まったくわからなかった。
「アイツ頭おかしいから。」
彼はそれだけ言うと、黙ってしまった。
私が何を聞いても、それ以上は話してくれなかった。
