
砂糖漬けな関係。
第4章 暗闇の足音
「秋斗がいけないんだよ。いつも冷たく女を突き放す。」
(なに言ってんの、あたし・・・)
もう一人のあたしが、また警告をしている。
「お前、どうしたの?」
秋斗はいつもおとなしい私が、こんなこと言っているから、驚いているんだろう。
「一回ヤッたら、秋斗は終わりかも知れないけど、みんな本気なんだよ。」
(だめ・・・)
「何言ってんの?今そのこと、関係ないじゃん。」
秋斗は今の私の言葉で、腹が立ったようだ。
(謝らないと!もうやめて・・・!)
「関係あるでしょ!?秋斗が中途半端に捨てるから、咲枝だって・・!」
止まらない・・・
この激しい感情はどこから、わきあがってきているんだろう?
怒り?悲しみ?
訳のわからない感情が、全身を支配する。
