
砂糖漬けな関係。
第2章 悪魔のような天使
彼は、ドアを開けたまま立ち止まる。
「えっ?」
「どーぞ。」
私のために開けてくれていたんだ・・
(こういう小さい気づかいがモテるのかな。)
「あ、ありがとう。」
*
席についてメニューを開いた。
「何食べる?」
彼はメニューに目を向けながら言った。
「じゃあ、オムライスで・・」
一番安いオムライス・・。
「値段気にしてるでしょ?ここはハヤシライスがおいしいんだよ。」
そう言うと彼はすばやく、オーダーを呼んでハヤシライスを二つ注文した。
「大丈夫だよ。俺が払うし。」
「いや!自分で払います!!!」
慌てて私は言った。
「ふーん、そう?」
