
砂糖漬けな関係。
第2章 悪魔のような天使
「あのっ、今日はありがとうございました。お金だしてもらっちゃってごめんなさい!」
お店を出て彼にお礼を言う。私はもう帰る気でいた。
「もう帰るの?」
「えっ?まだどこかいくんですか?」
「うん。二軒目行くよ。」
そういうと彼はまた、すたすたと歩き出した。
私はまた彼の後ろをついて歩き出した。
(私、完璧に流されてるよね・・・。)
でも彼のことを知りたいという欲望は、確かにふつふつと湧き上がっている。
そんな感情が生まれてしまったら、もうただただ流されるだけ・・・。
