
砂糖漬けな関係。
第2章 悪魔のような天使
*
「あの、ココって・・・。」
おかしい。絶対におかしい。どうして私はこんなところにいるんだろう。
「俺んち。」
さらりと彼は言った。
コートのポケットから鍵を出ながら、彼はくちをひらいた。
「榊さん、外だと気使っちゃう人みたいだし。」
「えっ。そんなこと・・」
ガチャリ・・。
彼は私の言葉など聞いていないようで、鍵を開けた。
(ちょっと・・・どうしよう。)
「あがって。」
何食わぬ顔でそんなこと言う。
「お邪魔します・・。」
やっぱり私は流される。
どうしようもない。
