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どうして?僕が攻めじゃ不満なの?

第2章 化け猫+悪魔=笠井歩


一時間目は、体育でバスケットボールだ。

更衣をするのが、少し恥ずかしくて皆が出て行くのを待ってから脱ぐ。

誰もいないか確認してから脱いだはずなのに、脱いだ後から誰か入ってきて焦る。


アタフタと体育服をバッサバッサと振り回して居ると、後ろに柔らかい温もり。
人肌…


「ちっさ…」


後ろから抱きつかれるような体勢…

どーした?


「っと、アイラくん?…どうかした?」

あまりにアイラくんが冷静過ぎるから、僕も静かにして問う。


「なんもない…なんか、細いし白いし、エロ…」


「ッん…何して…」


素肌をスリスリと撫でられる。

指先が感じるところを掠めれば、ついつい息が荒くなる。


「ゃ…アイラくん、早くしなきゃ授業に遅れちゃッぅ」


何故乳首を摘むんだ…?


「ね、一緒にサボろ?」


僕はサボらないキャラだ。


「ふッ…僕ッは、行かなきゃ…」


どうしよう、涎が垂れそうだ。
しかも、アイラくんにこんな事されるなんて予想してないし…まず、アイラくんが僕にパシり以外で話しかけてくることが有り得ないと思ってた。


なんとかアイラくんの腕を抜けて、走って体育館へ向かう。
どうしよう、火照りが直りそうにない…。


「好き、穂浪。」


アイラくんが指先を舐めながらそんなこと言ってたのも…


「穂浪くんは、エッチで悪い子だね。」

歩くんが不気味な笑顔で、僕を見ていたことも…全く、全っ然知らない。


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