
どうして?僕が攻めじゃ不満なの?
第2章 化け猫+悪魔=笠井歩
「失礼します。」
どうやら保健室には誰もいないようだった。
保健室の前に、出張中っと書いてあった。
「入って。」
僕が保健室に入ると、歩くんも後から入ってきて何故か鍵を閉める。
「歩くん、何で鍵閉めるの?」
「エッチな子には、お仕置きだよ。」
ここでようやく、歩くんが何のために僕を保健室に連れてきたか分かった。
「も、学校じゃ…したくない。」
「シたくない?学校でするから、興奮するんじゃないの?変態は。」
後ずさっていたら、後ろに壁が当たって歩くんに追い込まれる。
「変態、じゃない。」
そのまま、制服のボタンを外される。
「ゃ…やだ、止めて。」
無言なのが怖くて、涙が出る。
「んッ…ゃッ」
快感の波はすぐ訪れた。
首筋にキスを刻む歩くん。
「穂浪くんはッ、僕の奴隷だ。」
歩くんは、僕にキスをしながら何度もそう呟いてた。
「ふッんむ…ぁッ」
首筋へのキスが、だんだんと上に上がってきて唇に触れる。
昨日も経験した柔らかい感触に、僕は慣れることはない。
毎回ドキドキして、気持ち良くて…
「ベッドに上がって、自分で脱いで。」
言われた僕は、言うとおりにする。
きっと平常心なら、こんな事しない。
気持ちが高騰してるから、こんな風に素直になるだけなんだ。
自分の欲求を押さえられなくて、恥ずかしくなる。
