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どうして?僕が攻めじゃ不満なの?

第2章 化け猫+悪魔=笠井歩


教室に戻ると、歩くんは何事もなかったように、いつも歩くんの周りに居る人の所へ行った。

僕は、僕の中に入っている異物が気持ち悪くて、気になって、無意識にお尻を触ってしまう。


「穂浪、次教科書一緒に見ような。」


授業が始まる前、アイラくんが僕に言った。

アイラくんは、僕の席と隣の席だ。


「うん。」


そう答えた時、誰かの視線を感じた。

キョロキョロ見回して視線を探すと、歩くんと目があった。
目があうと、歩くんは優しく微笑んだ…優しく?…違う、わざとらしくだ。


そして、その微笑みの意味を僕は知ることになる。


「ひッ!!…ぁッ!?」


ヴヴヴヴ…


僕の中の物質が、細かく振動している。
なにこれ…

やだッ…、やだやだ…

ヴヴヴヴ…


その物体は、容赦なく僕の前立腺を擦り上げて、僕を快感の渦に巻き上げる。


「ぁッ…ぃゃッ…ゃッ…んッ」


僕の足はガクガクと震え、声を出してはいけないと分かっているのに凄まじい快感に声を押し殺すことが出来ない。


ダメだ…こんなんじゃ、中に入ってるってバレるッ…


「んッ…ハァ…ハァ…、止ッめてょぉッ」


必死にねだるように歩くんを見つめる。
だけど、歩くんは既に他の人との話に入って居て、僕の方を見てさえいない。



キーンコーンカーンコーン…



授業の始まりを知らせるチャイムが、一時間の地獄のような始まりを告げるゴングのように聞こえた。


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