どうして?僕が攻めじゃ不満なの?
第6章 白雪姫と、メイドさん
「いーと思ったんだが…」
と、まだふざけた事を言うアイラくんを少しだけ睨む。
すると、アイラくんはニヤリとして笑ってみせた。
結局、展示は劇などで忙しいのでしないことになった。
…にしても…
「歩くんっ!!酷いじゃないか!!僕っ白雪姫なんてしないよっ!!」
放課後、僕と歩くん以外誰も居なくなった教室で僕は叫ぶ。
「なんで?可愛いのに。」
「っっ…っ…可愛くないよ!!」
片肘を机に立てながら、僕を優しい目で見る歩くん。
そんな綺麗な瞳で見られたら…、恥ずかしい。
ポーッと顔が赤くなるのが良くわかった。
「可愛いよ?穂浪。」
僕の顎に手をかけて、唇を近付ける歩くん、
「んッ…」
触れ合うだけのキスが、触れ合う度にディープなものになっていく。
「ぁッ…ふぁッ」
溢れた唾液が、ゆっくり水飴のように机に落ちた。
「んッ…あッゆむくッん…ぁッ」
名前を呼べば呼ぶほどに、歩くんの舌は僕の深くに入ってくる。
僕の舌も、歩くんより熱くて、歩くんを求めてる。
「白雪姫は、王子様のキスで目を覚ましました、めでたしめでたし。」
僕の口と、歩くんの口の間で厭らしく輝く銀の糸を、指で切りながら歩くんは言った。
「はふッ…歩くんッ…」
駄目だ…こんな濃厚なの久し振りだから…、身体が疼く…
「ん?どした?」
歩くんっ分かってるくせに…、キョトンとして…
「お願ッい…」
二人の間にある机がもどかしい。
「何をお願いしてるの?」
もう…分かってるくせに…
「意地悪しちゃやぁッ…もっと、もっといっぱいしたいッ」
生理的な涙をこらえて、上目遣いに言うと、歩くんはクスッて笑って、椅子から立ち上がると、僕が座ってる前に来て、
「じゃあまず、僕のを気持ち良くできたら、ご褒美にしてあげるよ。」
って。
僕は、歩くんの制服のズボンのジッパーを下ろして、下着を少しズラして歩くんの自身を取り出すと、もう少し反応したそれがあった。
「椅子じゃ舐めにくくない?床に座ったら?」
言われた通りに、床にペタンと座り、歩くんの自身をチロチロと舐め始める。