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天空(そら)に咲く花~あのひとに届くまで~

第8章 哀しい別離

ほどなく屈強な家臣に抱きかかえられた清冶郞が運ばれてきて、屋敷内は更に大騒動になった。
「若君さまッ」
 八重は泣きながら清冶郞に取り縋った。
 清冶郞の身体はびしょ濡れで、むろん着ているものもしとどに濡れそぼっていた。

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