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小さな秘密

第3章 お兄ちゃんとの約束

「意地悪するのやめてよぉ」

「栞が本当の事話してくれるまでやめないよ?」


「そんなぁ…お兄ちゃん酷いっ!」


「酷い?お兄ちゃんは栞の為にやってるんだよ?栞が悪い事してないか見守らなきゃいけないんだから」


「んんっ……でもぉぉ」



見られてるだけで
ムズムズしてきたよぉ。

ヒクヒクと脈打つ様に痙攣しはじめた。


「苦しそうだね?早く話せば良いのに」


「いやぁ……言えないっ」

「お兄ちゃん、あんまり待てないよ?母さん達も帰って来ちゃうし」


「だったらもう許してぇ?今度からはちゃんと話すからぁっ」


「今度ってなんだよ?一回だけじゃないみたいな言い方だなぁ」


「っく……ち、違うよ!宏樹君だけだよ!?」



「怪しいなー?」

もう、頭の中が真っ白で、どうしたら良いのか解らなくなっていた。

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