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画面の向こうのあなた

第2章 Ⅰ

「運動とかメンドクセー」

「……怠け者目。」

「はっ、何とでも言え」

「アホ、バカ、マヌケ、意地っ張りの寂しがり屋の可愛い奴目」

「……お前、きも」

「お前ひどっ」

そろそろこのやり取りに飽きてきたし話を戻す。

「明日、持ってきてくれんならいいよ」

「えー、いいよ」

えーの意味ー。

「んじゃ」

「おう、明日何時に行けばいい?」

「何時でもいい」

「じゃ、起きたら行くわ」

「うん」

「ちゃん「ぶち」

何か言ってたけどいいや。

キッチンの台の上に置きっぱなしになってすっかり温くなっている麦茶に手を伸ばし飲みながら2階に戻る。

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