
ヤクザくんは隣の席。
第2章 路地裏で。
ありえない…。
毎朝コイツを迎えに行けと?…
冗談じゃない!!
なんで私が、こいつの世話係にならにゃあかんの!?
「あ゛?いやなのか」
いやに決まってんじゃん!
でも、すごく不機嫌そうな顔で睨んでくる藤崎をみたら、NOという選択肢はないと思った。
…それでもYESとも言いたくない!
「よし、わかった。
イヤだと言うなら、俺の仲間がお前をつぶしに行くかもなぁ。
俺に断ったんだからな?」
「行きますっ!!」
藤崎の言葉を聞いて、すぐさま行くと思考が決めた。
あいつの言ってる意味が意味不なんだけど、多分あいつの言うこと聞かないと、仲間が私を殺すまではいかないと思うけど、入院させられるほどにはなる…
と言うこと。
ん?
あいつはもしかして、ボスなのか?!
藤崎組の、ボス!?
上の人!?
きっとそうだ…仲間を操れるんだもん。
断らなくてよかったぁとも、思えないし、断っといてよかったぁとも、絶対思えない複雑な気持ち…。
「じゃ、明日から来いよ。」
「……はい…」
