
ヤクザくんは隣の席。
第3章 学校。
「うへー、懐かしーな。」
それもそうでしょ、入学してから5ヶ月も休んでるんだから。
やっと学校に着いた、私達。
険しい道のりでした。
人通りが多い、道路を歩くと必ず私達に視線が向かった。
それは、紛れもないコイツ…藤崎のせいだ。
金髪にピアスをいっぱいつけて、おまけに目つきも悪くて…でもかっこいいからみんな釘付け。
藤崎だけでなく、私にまでも視線が来るから、恥ずかしくて、あえて人がいない道を歩いたけど、すごく遠くなった…と言うこと。
でも、学校に着いてからも皆の視線は集まる。
もぉー…いやだァァ…
「ねぇ、あれ藤崎くんじゃない…?」
「藤崎ってあの、入学式以来来てないイケメン!?」
周りの女子達が、藤崎の事を思い出したようだ。
そして、2人組の女子が藤崎に話しかけてきた。
