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2人の男の攻略法

第1章 秘密

それから何度か体を重ねた。

翔のセックスは気持ち良かった。
毎回違う場所で、違う体位で、飽きないセックス。

雪は翔に溺れていった。


別れは突然だった。

いや・・・そもそも付き合っても無かったのかも。

体は何度も重ねた。

でも・・・


それだけだった。

雪は好きと伝えたけど、翔は決して「好き」とか「愛してる」は言わなかった。

ある日雪は翔の家を尋ねた。


学校を休んだ翔がきになって雪はメールをいれた。


しばらくたって風邪をひいて寝込んでるとメールがきた。

「すぐにお見舞いにいく」
とメールすると、
「うつるから絶対くるな!!」
とメールが入ってきた。
きっと風邪がうつると悪いと思ってわざときついメールを打ってきたのだろうと考え、びっくりさせようと家まで来たのだ。
翔の部屋は玄関のすぐ右手にある。

チャイムをならしては悪いと翔の部屋の窓を覗いた。


「翔!すごい気持ちいい・・・あん!あん・・・イッちゃう!」

「唯!もっと腰ふれ!エロい音だせよ!ほら・・・」



中を見て後悔した・・・。

翔は女とやっていた・・・。
まさに真っ最中。

雪は絶句した。

雪(なんで・・・・なんで?)
涙がボロボロ溢れてきた。止めどなく溢れてきた。
胸が痛くて・・・

痛くて・・・・・

その場所からすぐさま逃げた。


好きだった・・・
それだけだったのに・・・・

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