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2人の男の攻略法

第2章 優しい言葉

翔と連絡をたって約1年。

まさかこんなところで再会するなんて思ってもみなかった・・・・。

翔「雪、急に連絡とれなくなるし、俺家にまで行ったのに、一人暮らし初めてもう実家には住んでないって言われるし。」


雪はズキンとする胸を押さえた。

雪「うん。色々あったから。」


翔「俺に言えないような事?」

雪「うん。言えない・・・」



言えるわけない・・・

あの日見たことを今さら問いつめても、自分が惨めになるだけ。

翔「俺ら友達じゃん?!」
雪(その関係壊したの翔じゃん)

翔「俺にも力になれることなかったのかよ?」

雪(無いにきまってる)

翔「なぁ?雪?」

雪(そんな顔で見ないで)


ポロリと頬を雫が伝った。
翔「なんで・・・泣くの?」


雪(ダメだ・・・・今更あのときの事言ったって・・・どうにもならない。)


心ではそう思いながら、涙が溢れてきた。次から次へと・・・
悲しくてないてるのか、腹立たしくてないてるのかさえわからない。



ガチャ・・・・

圭「なんかトラブル?」

ふいにドアがあいた。
なかなか帰ってこない二人に心配した圭が様子をみに来たのだ。

圭は雪に目をやると、服の袖で涙をゴシゴシと拭いた。

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