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2人の男の攻略法

第2章 優しい言葉

帰りの電車に向かう途中、圭と一緒になった。

とぼとぼと歩く雪の横を歩幅をあわせならが歩く圭。


圭「はなし・・・・聞こっか?」

雪「えっ・・・?」

圭「翔と、なんかあった?」

雪「ん・・・大丈夫。」


うつむいて歩く雪にふっと向かいから歩いてきた人がぶつかる。


バサッ・・・・

バランスを崩した雪は思わず圭にしがみつくかっこうとなった。

ドキ・・・・

あまりの近い距離にお互い赤面してしまう。

雪「あっ、ごめん」
パッと視線を外す。

圭「うん。大丈夫?」

雪はうなずく。

圭はさっと雪の手をひいた。

雪「なに?!」

圭「雪、ほっといたら事故にでもあいそうだから。家まで送る。」

そのまま手を繋がれさっさと歩きだす圭に雪の鼓動は激しくなるばかりだった。

電車に乗ったあとも手はほどかれず、満員電車のなかでの密着状態。

周りからはかろうじて気づかれていない。

雪(圭・・・恥ずかしくないのかな・・・?男同士で手を繋ぐのって勇気いるよね?)

そんなことを考えつつ、恥ずかしいような嬉しいような感覚に浸る雪。

圭が降りるはずの駅を見送り、雪の駅で二人降りる。

マンションの前までたどり着い二人。

圭「じゃあな。よくわかんないけど元気だせよ!」

ふっと笑う圭に雪の心臓は速くなった。

雪「あっ・・・圭、良かったらあがっていってよ!お、お茶だすし!」

とっさに誘う雪。
圭は驚いた様子ででも優しく笑った。

圭「じゃあちょっとだけ」

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